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塗装の仕組み、塗装と乾燥と乾燥機。 自動車板金塗装編 【自動車の豆知識】

 

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乾燥とは塗料が流動性のない塗膜に硬化することをいいます。自動車鈑金補修で使われる乾燥機とは、主に塗膜などを乾燥するときに、乾燥時間の短縮や塗膜性能の向上のために加熱乾燥装置を使用します。

 

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自動車鈑金補修に使われている塗料は反応形乾燥(化学反応で乾く)のため、単に発揮型乾燥(シンナーが蒸発して乾く)のように溶剤が蒸発するのではありません。塗料が化学反応を起こし乾燥時に硬化して強力な塗膜を形成する為に、乾燥機で塗装後の乾燥を促進します。

 

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乾燥機で強制的に完全乾燥させることによって、塗装品質を安定的に高品質に仕上げることが可能です。完全乾燥後は、シンナーにも溶けない強い塗膜になります。乾燥機は塗装の仕上がり品質の安定のために必要不可欠な設備機器です。

 

 

 

補修塗装する際には、季節や天候によって気温や湿度など、塗装環境の条件にばらつきがあるため、乾燥時間や塗装の仕上がりが左右されます。乾燥機を使用することにより、塗装環境の影響を最小限に抑える事ができます。

 

自動車鈑金補修における乾燥とは、まず塗装後に塗装ブース内の温度を上げ一定時間乾燥させます。その後、赤外線ヒーターで熱をかけて乾燥させます。その乾燥機の種類としては、熱風乾燥機、赤外線ランプ、赤外線乾燥機等があります。

 

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【乾燥機ワンポイント】
 1970年台頃より現在までの塗装用乾燥機球の変遷を辿ると、おおよそ次のようになります。
赤外線電球型→遠赤外線型→近赤外線型(短波)→中波型→カーボン式
近年はカーボン型が主流になりました。
カーボン球は使用電力に対して熱効率がよく、塗装の乾燥に適しています。電源入時の立ち上がりの遅いことがセッテイング時間を与え、ピンホールなどの発生を抑制することにもなります。
一方で、電源入時の立ち上がりは近赤(短波)球のほうが速いなど、それぞれに特徴があります。
 また、乾燥機にはタイマー機能やサーモスタット機能が付いており、塗料メーカーの指定条件で一定時間作動させるのに効果的です。

 

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