【自動車の豆知識】
合わせガラスとは、複数の板ガラスの間に樹脂などの中間膜を挟み、接着したガラスのことです。
高速道路での衝突事故や列車脱線事故など、窓枠が大きくゆがむほどの衝撃にも耐えられる対貫通性・耐衝撃性を持ち、また割れた際の飛散も起きにくい、そのため自動車のフロントガラスや路線バスの前面行先表示器ガラス、鉄道車両のフロントガラスおよび側面ガラス、情報機器のモニター用ガラス、防犯ガラスとして用いられる。
また、中間膜の特性を変更することにより、紫外線・赤外線の吸収、防音、着色など、様々な付加機能を与えることも可能です。ただし、その性質上リサイクルし辛く、使用後は産業廃棄物として処理されることが多い。
ちなみに高高度を飛行するジェット旅客機のコックピットでは、合わせガラス式ウィンドシールド(風防ガラス)の中間層へ透明な電熱シートを加え加熱することで、低温でガラスが脆くなることと外部表面の氷結を防いでいる。