見えないセンサーを「調整」するのがエーミングです。
クルマの安全に必要な衝突安全ブレーキをはじめとした、
安全装置のセンサーを「調整」する必要があります。
など、ドライバーの安全を守るための電子制御システムは、今や自動車において必要不可欠のシステムになったと言っても過言でもありません。衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュブレーキ)に関しては2021年11月から国産の新型車において搭載が義務化されています。少し前は先進技術と呼ばれていた技術が、当たり前の世の中になってきているのです。
しかし、これらの安全なシステムも、不具合が起きてしまっていたら正常に動作してくれません。
不具合が事故を引き起こしてしまう可能性もあります。
そこで、電子制御で動いているシステムが正常に動いているかどうかをチェックするOn Board Diagnostics(車載式故障診断装置)、通称 OBD を使用した検査が2024年10月から始まります。自動車の定期点検(車検)基準の必須項目となり、2021年10月以降の新型の乗用車には必ず検査をしなければなりません。
ただ、検査はやって終わりではありません。検査で不具合が見つかれば、整備・校正をする必要が出てきます。その作業こそが、エーミングです。
カナザワ鈑金は、鈑金修理の際にも必ずエーミングを行うべきだと考えます。
たとえば衝突などの影響で、安全運転支援システムを作動させるための前方レーダーが1度半ずれたとします。
たかが1度半、と思うかもしれませんが、実はレーダーが検知する80メートル先では2メートル(約一車線分)もずれてしまうのです。
衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュブレーキ)の反応が一車線分ずれてしまったら・・・考えるだけでゾッとしますよね。
逆に、前方のレーダーが対向車を障害物と認識し、走行中に急ブレーキをかけるという誤作動を起こすこともあります。
たとえばちょっとぶつかってしまってバンパーを修理するだけ、といった事故でもカメラやレーダーがずれる可能性はありえます。
つまり、どんな事故の後でもエーミング対応が可能な鈑金工場での調整作業が必要なのです。
カナザワ鈑金では、年々高まる自動車ユーザーの安全への意識に伴い、「予防安全」「衝突安全」などの安全技術の整備・校正に以前より力を入れてきております。カナザワ鈑金のエーミングの設備をご紹介します。
自動車の装置が正常に作動しているかどうか、を自動車に接続して診断する設備です。
故障箇所を発見し、正確かつ必要な整備を行うことができるようになります。電子制御システムの整備に必須のツールです。
フロントとリアにあるレーダーやセンサーを調整するための機器です。
SCT815はレーダーを、SCT415ではカメラを調整します。ターゲットを基準位置に設置し、スキャンツールで設定調整を行います。
精密なエーミング作業のために必要不可欠のツールです。
自動車ボディーのゆがみを3Dにてミリ単位で計測する機器です。
ボディーアライメントが歪んでいると、レーダーの見るポイントがずれてしまい、正常に動作をしなくなる恐れがあります。
車輪の取り付け角度を±0.05度 以内で測定できる機器です。
こちらも角度が少しでもずれていると、見るポイントのズレにつながります。
2024年より車検時には必須の項目ですが、衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュブレーキ)などの安全技術自体は10年以上前から存在しています。現在は多くの車に搭載されている機能です。不具合が起き、正しく動作しなくなる可能性はいつでも十分にありえます。事故に遭った後であればなおさらです。
カナザワ鈑金は、エーミング技術にも絶対の自信があります。鈑金修理の際にはしっかり調整いたしますので、安心してお任せください。